ブルーな気分を晴らしてくれる食品5選

ここ最近、ちょっとブルーな気分、あるいはただ憂鬱な気分を感じている?それはもしかしたら、日々の食生活に原因があるかもしれない。ある研究によると、正しい栄養素を長期的に摂取することで、気分が向上し、ストレスや不安を軽減し、さらにはうつ病の治療にも役立つ可能性がある、と判明している。食事でメンタルヘルスを改善できるなんて、こんな嬉しいニュースはないだろう。では、正しい栄養素が人の心の健康と気分にどのような効果をもたらすのか、もっと詳しく知りたくはないだろうか?以下に挙げる5つの食品は、いずれもストレス解消、気分の改善、不安の解消、うつ病の改善に役立つことが証明されている。それぞれの食品がどれほどの変化をもたらすのか、詳しく見てみよう。

  1. チョコレート

チョコレートは人を幸せにする、と多くのスイーツ好きがすでに信じていたかもしれないが、ついに科学的研究で正式に証明された。スイスのネスレ研究所において、毎日少量(1.4オンス)のダークチョコレートを2週間摂取し続けると、極度のストレスを感じている患者のコルチゾールやその他のストレスホルモンのレベルが低下したという事実が発見されたのだ。これに対する専門家の見解は、ダークチョコレートに含まれる抗酸化物質が原因だと考えられている。というわけで、チョコレートを食べて、人生を思いっきり楽しもう。ただし、一般的なおいしいチョコレートには200キロカロリー以上が含まれることはお忘れなく。

  1. サーモン

サバやマグロ、ニシン、その他の脂肪分の多い魚と同様に、サーモンもまた、人の不安を軽減する可能性があるとの研究報告があがっている。オメガ3系脂肪酸は、人間の体内では生成できない成分であるが、人の気分を高揚させる重要な成分である、と専門家は指摘している。なぜなら、オメガ3系脂肪酸は、ドーパミンとセロトニンという気分に関係する脳内化学物質に影響を与えるからだ。ある研究において、テスト前にオメガ3系サプリメントを摂取した医学生と摂取しなかった医学生を比較すると、摂取した医学生の不安症状が最大20%低下したという。

  1. 緑茶

何か嫌なことがあった日に、一杯のお茶を飲むと、五感がリラックスして緊張が解け、気分がよく感じられるかもしれない。研究結果によると、お茶の中でも緑茶を飲むことで、さらに効果が期待できるそうだ。American Journal of Clinical Nutrition誌に掲載された日本人研究チームによると、1日に2〜3杯の緑茶を飲むと、高齢者のうつ症状が減少することが報告されている。これは、不安感を和らげるアミノ酸であるL-テアニンなど、気分を高めるさまざまな物質が原因だろうと考えられている。一方、緑茶には、落ち込んでいる気分を助長するカフェインが豊富に含まれているが、イライラさせるほどではないという。

  1. 牡蠣

牡蠣は、媚薬(催淫薬)としてよく知られているが、人の気分を高揚させる効果は、寝室にとどまらないようだ。牡蠣には、亜鉛というミネラルが豊富に含まれており、リラックス効果をもたらしてくれるかもしれない。また、亜鉛は、睡眠の質を向上させるため、バランスのとれた生活を送るために必要な栄養素でもある。見た目や独特な臭いから避けられがちな牡蠣であるが、調理のコツさえつかめば、とてもおいしく食べられ、きっと気分転換にもなるだろう。

  1. ブルーベリー

ブルーベリーには、他のどの野菜や果物よりも抗酸化物質が豊富に含まれており、脳を活性化させる作用が強い。フラボノイドと呼ばれる抗酸化物質によって、人の気分をリラックスさせ、記憶力を高め、脳の老化を予防する働きがある。ところが、ブルーベリーの抗酸化作用には、もっと深い意味があると考える研究者も一部いる。新たな動物実験によると、ブルーベリーに含まれる抗炎症分子は、PTSDやその他の深刻な精神疾患の治療に役立つ可能性があるとわかっているそうだ。